おサイフケータイの危険性を考えてみる

http://www.itmedia.co.jp/mobile/articles/0503/08/news008.html

厚手のコートのポケットに入れてあるおさいふケータイに対して、外部からカードリーダーを当てることで情報の読み取りが可能になるというのだ。

おサイフケータイのデータ読み出しソフトは誰でも作成出来るわけではないのであるが、今回はEdySuicaで誰でも手に入れられるソフトでどこまでの情報が読み取れるか示す。
Edyの場合】
パソリを買うと付いてくる「Edy viewer」を使い、パスワード認証なしで読み取り可能な情報

  • 残高照会…お金の出入り額だけが表示される

パスワード認証を通れば可能な行為

  • 名前、誕生日、性別、電話番号、メアドクレジットカード番号の表示と変更
  • Edyへのチャージ
  • Edy登録の削除

Suicaの場合】
SuicaEdyほどはPC操作であれこれ出来ません。それでも読み取り可能な情報としては以下のものがあります。

  • 利用時刻に関連づけられた乗車駅と降車駅
  • チャージ年月日時刻

パソリとSuicaを使ってどこまで離せば読み取れなくなるか?試してみました
パソリのリーダー面とSuicaカードの面を1cm程度向かい合わせれば、読み取れました。2cm離すとダメでした。
パソリとおサイフケータイでも同様のテストをしてみました
こちらも1cmならOKで、2cmならダメでした。

Felica上でサービス提供者以外の第三者が、特定のサービスをねらい打ちでFelicaサービスに関するViewerソフトを作るためには、固有の鍵情報(もちろん機密情報)を知らなければ出来ないため、誰にでも作成出来る代物ではないです。少なくとも、一般販売されているパソリと添付のViewerソフトを用いなければ、意味のある情報を読み取ることすらほぼ不可能だと思います。

ただ、それでも上で述べたような情報は市販のツールを用いれば、読み取ることは条件付きで可能です。満員電車などでは人間同士が1cm以上に近い距離で密着することもあり得ますから…。
個人的に思うところとして、読み取り面を外に向けて持ち歩くのは、長いサイフをお尻のポケットにむき出しに入れる行為や、酔っぱらって駅のベンチでサイフを手に抱えたまま寝てしまう行為に似たことだと思います。
いくら技術が進歩しても、人間の最低限の自衛行為は必要だと言うことですね。