LS-WXL復活
NAS(LS-WXL)の片系HDDを意図せず破壊してから3週間ほど経ちましたが、毎日ちまちまとトライアンドエラーを繰り返し、満足のいく復活を果たすことが出来ました。
復活までに時間がかかった最大の要因は、サルベージソフトの使い方の習熟でした。
破壊以前の構成をポイントでまとめると
- Linkstation LS-WXL 500GByite*2
- RAID1で運用(mdadm)
でした。
破壊〜絶望までにやってしまった事を順番に書くと
- 破壊(2系のHDD)
- 片系HDDがマウント出来てないことに気付く(この時点ではファイルアクセスは正常)
- (本当に故障なのか?を確信持つために)1系HDDと2系HDDを入れ替えて、アラームが移ることを確認(入れ替えてまた戻してもファイルアクセスは正常)
- 試しにRAIDアレイ削除(ここで蓄積ファイルは全部見えなくなる)
- うろたえる
要するに、RAIDアレイを削除しちゃいけなかったんです。復旧のために用意したアイテムは
- USB-SATA変換ケーブル×2(1400円/個)
- Raise Data Recovery for XFS(http://www.altech-ads.com/product/10004265.htm)
- 同じメーカ(Seagate)で同容量(500GB)だが型番の異なる新HDD×1(同型番は入手困難)
- Knoppix Live CD
でした。
結局の所は、生きている方の片系HDDをUSB-SATA変換ケーブルでPCに接続し、RDRで消えたパーティションを検出した後、そのパーティションに対して、文字コードはUnicodeにてフルオプションのリカバリーを実行すると、ファイル名は元通り。フォルダ構成は1階層までは完璧に修復。2階層以上上位までは出来高で復旧出来ました。リカバリー実行時間は、7時間程度でした。リカバリーを完了した後、見つかったファイルを全て、ローカルPCにコピーしていく作業があり、コピーする時間も込みだと、10時間程度は掛かっていました。
Knoppixで起動し、Gpartedでパーティションの状況をモニタリングできなければ、ここまで作業は進まなかったですけどね。
過程で気になった点といえば、DDコマンドで完全コピーしたはずの新HDDからサルベージした場合と、生存旧HDDからサルベージした場合で、復旧具合に差が出ていたことです。ブロックサイズの指定でサルベージ結果が左右されそうな雰囲気を感じていますが、1つ1つのサイクルに半日を要するため、bs=16k以外の設定でのトライはしていません。
ちなみに、DDのコマンドラインは以下で実施しました。
dd if=(元ドライブ) of=(新ドライブ) bs=16k conv=noerror,sync
このコマンドで、500GBのコピーを取るのに、少なくとも4時間は掛かっていたと思います。